TOPICS 第四弾は【小学生のうちに身に付けたい能力について】について解説していきます。
小学生は主に3つの成長段階があります。
① プレゴールデンエイジ
② ゴールデンエイジ
③ ポストゴールデンエイジ
Q1.プレゴールデンエイジ、ゴールデンエイジ、ポストゴールデンエイジってなに?
A1.
① プレゴールデンエイジ
プレゴールデンエイジとは、ゴールデンエイジ前の成長段階で5歳~8歳頃の子供たちを指します。成長特徴としては、神経系の発達が著しい時期になります。
② ゴールデンエイジ
ゴールデンエイジとは9歳~12歳頃の子供たちを指します。神経系の発達が完成に向かう段階で体の使い方や技術を習得するのにベストの成長段階になります。
この時期に学んだ体の使い方や技術は、一生忘れることのないかけがえのないものになります。例えば、泳ぎ方であったり、自転車の乗り方などが例として挙げられます。『体が覚えている』ということはこのことです。
大きく成長するこの時期が運動能力を開花させるチャンスです!
③ ポストゴールデンエイジ
ポストゴールデンエイジとは、13歳~15歳頃の子供たちを指します。思春期とも言います。筋肉や骨格の発達が著しい時期で、プレゴールデンエイジとゴールデンエイジで身に付けた能力をさらに磨き上げる質の高いトレーニングが大切と言われています。
身体的にはもちろん、精神的にも大きく成長する時期ではありますが成長の個人差もまた大きい時期なので焦らずしっかりトレーニングしていくことが求められます。
Q2.どんなトレーニングが効果的なの?
A2.コーディネーショントレーニングが有効とされています。
Q3.コーディネーショントレーニングって何?
A3.コーディネーショントレーニングとは、身体を思い通りに動かす能力(コーディネーション能力)を高めるためのトレーニングです。このトレーニングで以下の7つのコーディネーション能力を鍛えることが推奨されます。
① バランス能力
二足歩行の人間にとって必要不可欠な動きの基礎となる重要な能力です。バランスを取り姿勢を保つことはもちろんのこと、バランスを崩したところから姿勢を素早く立て直す能力でもあります。
② リズム能力
五感で、音楽や相手の動きなどを感知し、自分の動きを合わせる能力です。動きをマネする時に必要な能力でもあります。リズム能力が高い子どもはマネするのも上手く、運動の上達が早いです。
③ 反応能力
予測の有無に限らず、合図などの刺激に対して、素早く体を動かす能力です。
④ 定位能力
自分と他者(もの)との位置関係を的確に把握する能力です。
⑤ 識別能力
視覚や聴覚などの情報を正確に理解し、適切な反応をする能力です。
⑥ 変換能力
異なる動作をスムーズかつ連続的に行う能力です。前に走り上に跳び着地動作につなげる走幅跳や走高跳のような動作がこれに当たります。
⑦ 連結能力
異なる動作をスムーズに連続させる能力です。〇〇しながら××する。のような≪~しながら≫という能力がこの連結能力です。
Q4.練習メニューはどんなのがあるの?
A4.紹介します!
① けんけんぱ
あの【けんけんぱ】です。音楽のリズムにあわせて行ったり、けんけんとぱの感覚を変えてもよし。やり方次第でどんなトレーニングにもなります!
② ネコとネズミ
ネコ役とネズミ役にわかれて鬼ごっこのようなゲームを行います。ネコ!と言われたら、ネコはネズミから逃げます。ネズミ!と言われたら、ネズミがネコから逃げます。逃げる距離は10~15mくらいで良いでしょう!
③ 手たたきボールキャッチ
ボールを上に投げ、手をたたき落ちてきたボールをキャッチします。身体の前で手をたたいても良し、後ろでたたいてもよし。身体を回転させてキャッチしても良し。複数回手を叩いても良し!
④ 変形ダッシュ
いろんな姿勢からスタートを切り20~30m走ります。スタートを合図するタイミングは合図する人のランダムで行います。いきなり合図がなり、素早く反応する。お勧めの練習です!
コーディネーショントレーニングのいろんな効果!
① 体の使い方や新しい技術を覚えるスピードがアップします!
② 競技のパフォーマンスがアップします!
③ 複雑な動作もコントロール可能になります!
④ 怪我をしにくい体をゲットできます!
⑤ 脳の活性化に繋がります!
このように小学生の時期は運動をする上でとても重要で、一度逃すと二度と訪れない人生最終チャンスになります。その時期にしっかり運動をしておくことで一生ものの能力が身につくことでしょう!
楽しく、頑張って練習していきましょう!